〈yuw〉とのお付き合いは、2019年AWのローンチから
シーズンルックのスタイリングを
担当させていただいていて5年目になります。
無理をしないで着られるスタンダードさに
ほどよい遊び心があるのが〈yuw〉らしいですよね。
ただ、その遊び心が過ぎているわけではないので、
等身大に着られて、幅広く活用できる
ところが素敵だなと思います。

今日はもともと好きなサロペットパンツと
レオパード柄のシアーパンツという
タイプの違うボトムスをセレクトしてみました。
シアーパンツはやわらかいチュール素材が女性らしいので
それを自分なりに崩して着こなせたらと思い
オーバーめのワンピースを合わせて
赤い靴でポイントを加えました。
透け感のあるシアー素材から
ハイソックスが見えてもかわいいかなと。

サロペットパンツは、
ハイウエストになっているのが〈yuw〉らしいポイント。
大人の女性ってちょっとハイウエストに
なっているだけでバランスが変わるので、
それを自分だったらどう着るかなと考えて
いつも着ているキャラクターTシャツやジャージと合わせました。
ブラウスとも合うと思います。

わたしのワードローブは、スウェットやジャージ、
キャラクターものといったカジュアルなアイテムが多いんです。
なにかしら素材感や色などで遊びがあるものを
大人の自分だったらどういう風に着られるか想像しながら
買い物したり、コーディネートを組んだりしています。

自分のコーディネートは
朝起きたときの気分と
その日のスケジュールで決めることが多いです。
小物をあまりつけないので
シンプルなスタイルのときはリップを
アクセサリー感覚で取り入れたりします。
最近はオレンジやピンクといった
マットなリップがお気に入りです。

スタイリストとして、
これまでたくさんのお仕事を
させていただいていますが
自分なりのルールがあります。
人それぞれだと思いますが、
わたしは仕事において直感で取り組みたいというか、
直感を常に更新したいと思っています。
その日の直感でコーディネートを組むこと。
それを信じられるようにしたいし、
大切にしたいという考えです。

2つめに、体数が多かれ少なかれ
コーディネート組みに2時間は
かけないようにしています。
そのときの状況で悩むより、
今はなにがベストかを考えた方がいいと思っています。
あとは現場でモデルさんとの
バランスを見たりして軌道修正が
できたらいいかなと思っています。

3つめは、自分目線に落として、
自分という大人の女性が
そのコーディネートを着れるかどうか
という判断が大切だと思っています。
妄想の世界じゃないですが、
モデルが外国人だとバランスも違うので。
そういったときに自分がしない、
できないようなスタイリングをしたら
説得力がなくなるので、置き換えることを必ずします。

〈yuw〉に関しては、ルック全体の
ディレクションもしているのですが
着て楽しめるだけでなく、目でも楽しめる
2つの表現ができたらいいなと思って。
大人の遊び心って明確にこれだ
という言葉がなく、難しいんですよね。
ただ、〈yuw〉らしくかわいいと思えるものを
みんなでつくることができて嬉しいです。

念願だったドッグウェアも〈yuw〉と
一緒につくることができました。
人も犬も服作りって大変だなって思いましたが
自分がイメージする服もビジュアルも
つくることができて楽しかったです。

最後に、人に伝えるためには、
まず自分が楽しむことが
大切だと考えています。
今後も自分の名前が世にでる以上は妥協なく、
そしていつも新鮮でいられるような
仕事をしていきたいです。