WINTER 2023Playful & Precious Moments


Have a playfulness and dramatic essence in your life. An extraordinary brilliance to be enjoyed by adding materials and decorations that make your heart dance.
WINTER 2023
WINTER 2023Playful & Precious Moments
Have a playfulness and dramatic essence in your life. An extraordinary brilliance to be enjoyed by adding materials and decorations that make your heart dance.
FOR I SERIESを纏うことは、私らしくいること。クリエイティブディレクターの高園あずささんは、自身のスタイルをつくるセオリーが明確。色使いの柔軟さ、ジュエリーとのバランス、メイクのさじ加減……そのすべてにおいて“私らしさ”を大切にしている。高園さんが今冬目指す女性像について話を聞いた。
Style 01
実はふだん甘い白をほとんど着ないのですが、夫と食事へ行くときなど特別な日に袖を通したくなります。シャギーニットやフレアスカートを“ゆるズル”に着て、ジェンダーレスな雰囲気を纏えるのが理想的。メイクは限りなく血色を消し、存在感のある無骨なジュエリーをつける。白を着るときは、甘さと辛さをどんなバランスで楽しむかを思い巡らせています。
三女が生まれてからは潔く、“汚れても気にならない服”が最優先。制限のある今も、自分なりに楽しめているかなと思います。年齢を重ねフェーズが変化すると、ベースとなる“好きなもの”は同じでも着たい服は移り変わる。そのときの暮らしに柔軟でありたいです。もちろんこれからつくるものも、自分の気持ちに正直に。
Style 02
今年はグレーのワントーンコーデが気分。上品なラメや柔らかなウール……さまざまな素材を合わせる遊び心を効かせて楽しみたいです。難しいレイヤードはちょっと苦手だけれど、グレーのスカパンは1枚でドラマティック。ワントーンの中にトレンドがすんなり溶け込んでシックに纏うって素敵ですよね。ボルドーのリップでレイジーさを足して。
other items are personal belongings
産院でたまたま手に取った本を読んで、泣きながら笑ったことは忘れられない思い出。母になって以来つい気持ちを抑えこんでしまうことが多いけれど、感情を揺らすことは自分のために大事なことですよね。3児の子育てはたしかに大変だけれど、今、もう一回自分のことにもチャレンジしようという気持ちが湧いてきています。子どもたちに、胸を張ったかっこいいお母さんの姿を見せられたら、という思いです。
other items are personal belongings
クリエイティブディレクター
アパレルブランドUngridのプレスを経て、同ブランドのクリエイティブディレクターに就任、8年間勤める。2021年に独立。フリーランスのクリエイティブディレクターとしてデザイン提案、VMDやPRなどのディレクションを自ら行う。今年5月に第3子となる女の子を出産。
Instagram : @azusa_takazono
大きめでシャープなステンカラーを施したコートは、羽織ってみると意外にもフェミニン。襟を立ててボタンを閉めれば一転、マニッシュにも着こなせる。今年らしさがありながらもディテールは堅実だから、長年愛せるはず。
ポコポコとしたモヘア糸をざっくり編んだニット。華奢な肩に沿い、袖にはボリューム感を持たせ、丈はコンパクトにすることで抜け感をプラス。タンクトップやキャミソールを忍ばせるのはもちろん、ロンTとのレイヤードも素敵。
顔まわりがすっきりと映るVネック。秋はベアトップやタンクトップに、冬はタートルやシアートップスに重ねれば、カーディガンの着こなしに更新感が生まれる。ゆったりしつつも、どんなボトムスとも相性の良い美しいシルエット。
パンツとスカートがセパレートでも着用でき、レイヤードすればまさに今年顔になるスカパン。お気に入りのニットと合わせても更新感。パンツは後ろゴム仕様かつすっきり見えるストレートで、美脚と穿き心地を両立。
コーデのこなれ感を演出するエコファーと合皮のリバーシブルベスト。ファー側をワンピースに合わせればやや甘めに、合皮側をニットやシャツに羽織ればシックにも。両面ともに柔らかで上品、大人のためのプラスワンアイテム。
ほっこりしがちなフェアアイル柄のニットだけれど、両サイドの深いスリットや左肩の斜めスリットを効かせたことで軽快な1枚に。ベーシックカラーに挿したヴィヴィッドカラーの糸も、抜け感をもたらす後押しに。
シャイニーな素材も今季のトレンド。マットに煌めくシルバーとブラックのスカートに、オーバーサイズのカジュアルなニットを合わせて。細やかなプリーツとバックに施したスリットのおかげで、足捌きもスムーズ。
昨年大人気だったニット。今年は丈を長めに、毛足を短めにすることで、よりメンズライクな雰囲気にブラッシュアップ。襟を立ててハイネックのように着るとモード感が漂う。毛玉になりにくいので、ロングランで着られる1着。
伝統的なディテールは踏襲しつつビッグシルエットでしつらえたコートは、羽織るだけで今らしいシルエットに。ウールのような風合いのサステナブル素材を使用しているので、とても軽くさらりと羽織れるところも魅力。中に着込めるゆとりもあり。
FOR I SERIESの全ラインアップを見る