SPECIAL INTERVIEW

77circa × Curensology

ブランドMIXで生まれる
エッジの効いた大人スタイル

古着の再構築を得意とする77サーカとカレンソロジーのスペシャルな別注企画が完成しました。ブランドネームにちなんで、発売日は7月7日!今回、発売を目前に77サーカのデザイナー森山さんとディレクター坂田による対談が実現しました。コラボレーションのきっかけや別注アイテムに込められたこだわりを深堀りしていきます。

77サーカのエッジと遊び心

  • 坂田 : 77サーカとは、カレンソロジーのデビュー以来のお付き合いです。
  • 森山 : カジュアルで若いブランドのお取引先様も多い中で、カレンソロジーは比較的大人な印象で、新たなお取り組みでした。年齢は関係ありませんが、そういった少し大人の着こなしの中に77サーカを取り入れた時、いい意味で存在感のあるアイテムになるといいなと思います。
  • 坂田 : 77サーカは、カレンソロジーのスタイルにエッジを効かせたり、遊び心をプラスしてくれる。コーディネートに取り入れることで、もっと自由なスタイルが提案できるかな、と思います。

二つのブランドの共感から
生まれたコラボレーション

  • 森山 : まず、坂田さんからデザインイメージをいただきましたよね。デニム2型ともトライしてみたい企画でした。古着を使う以上できることが限られる中、バランスをとって、どうイメージに近づけていくか。かたちにしていく作業は面白かったです。
  • 坂田 : 「履けるなら自分も履きたいくらいのものが完成した」とおっしゃってましたよね。お互いが同じテンションで取り組めることはとても嬉しいな、と思いました。オリジナルの&RCのデニムのラインがベースにある中で、もっとエッジを効かせた大人の遊び心を感じるものが欲しくなってきて、ノウハウやアイデアをたくさん持っていそうな森山さんの顔が浮かび、今回77サーカさんにこの別注のご相談をさせていただきました。
  • 森山 : デニムのリメイクでは、いくつかのメーカーのデニムを多い時で年間千本単位、アメリカから一気に集め、組み合わせに適しているデニムをそれぞれ選んでいきます。今回のリメイクデニムの中でも珍しい組み合わせがあると思うので、選んで頂くのも楽しいのでは。例えばWranglerだとポケット位置のリベットがリメイク後も残していたりだとか…

Collaboration item lineup

  • circa make double west belt
    buggy denim pants
  • color:Black/Blue
  • size:36/38
  • price:¥38,500 taxin
森山さんの商品コメント バギーデニムは、丸2本分のデニムが使われているんです。中央のデニムと外側のデニムは、元は別のデニム。外側のデニムを濃い色にすることで細見えを狙っていたり、バサッとしたバギーのシルエットを出す為にカットの仕方、縫製の仕方など細かく計算されています。
タックの数はフロントに3本、バックに4本で計7本。実はブランドネームの「77」にちなんでいるという遊び心も。
ポイントはウエストベルト。1本はウエスト位置、更にその上にもう1本をベルトループでつないでいるという、とても手の込んだデザイン。ベルトは二つとも留めても、片方をルーズに外しても。ロングのベルトを付けたり、スカーフを巻いてもいいですね。いろいろなアレンジを楽しんでください。
  • circa make one leg
    cut back denim pants
  • color:Black/Blue
  • size:36/38
  • price:¥27,500 taxin
森山さんの商品コメント スリムデニムは2本のデニムを使って2本のデニムが完成します。つまり、左右が反転した、配色違いの2本のデニム、ということになりますね。一旦割いてからドッキングさせ、ウエストやシルエットを調整しながら綺麗なスリムラインを作ります。それゆえ、リメイクには付き物である個体差が、このスリムデニムには殆どありません。シルエットはどれも同じなので、色味の違いからお気に入りを見つけ出して。
膝上と膝下の生地が入れ替えてあったり、右見頃の中心が縦にずらしていたり、後ろポケットが縦にずらしていたり・・・シンプルなスリムデニムにとどまらず、リメイクならではの面白さの詰まったデザインが完成しました。
  • wide raglan
    sleeve sweat top
  • color:Bordeaux/Dark green
  • size:Free
  • price:¥20,900 taxin
森山さんの商品コメント スウェットは、リメイクではなく製品の裏毛を使用しています。「USEDのラグランスリーブスウェット2着を解体し組み合わせて作った」というコンセプト。全体的にワイドなシルエットで、外側は中心のベースより長めに段差をつけているので、よりルーズ感のある着こなしが楽しめる。
袖先は2着を組み合わせた際に出る、余る生地を切り替えてつなぎ合わせました。実際、古着だと寸法が安定しない事や、カラーのものを作るのが難しい事もあるのでその点ではとても面白いものができたんじゃないかと思います。
  • 最後に
    昨今、SDGsへの取り組みが注目される中、リメイクを中心にブランドを運営されている森山さんにもご意見を伺いました。
    「たくさんの古着を仕入れていますが、その多くは余っている服。その服が形を変えて、また生き返らせることができれば、リメイクもSDGsの一つなのかと。ただ、余っていれば何でもという訳ではなく、気に入った古着でなければ安くても仕入れない。あくまでファッション前提で、本当に好きだと思えるものを作りたいと思っています。」
    今回の77サーカとのコラボレーションによる対談は、まさに今を感じるお話を聞くことができました。ファッションを楽しむ中で結果的にエシカルなものにつながっていくと嬉しいです。