国内外で活躍する注目のダンサー・Macotoと、NUMERALS。『Urban Military』をテーマに掲げた2021 SUMMER ITEMSと、私物アイテムを融合させ、すべてMacoto自身がスタイリング。さまざまな都市を巡ってきた彼が想う、“都市”とは。

Lazy morning 仕事に遊びに忙しい都会人が、起きるのが億劫な朝。窓の外からは車や電車の走る音が聞こえてくる・・・世の中はもう動いているようだけれど、自分はまだだらけていたい。 T-shirt ¥3,850CHECK
Pants ¥7,590CHECK その他アイテム Macoto私物

The Outdoors 毎日めまぐるしく忙しいけれど、休みができたら少し遠出して自然のなかに行きたい気分。都会に住んでいる多くの人が、自然に触れることを最も必要としているはず。 T-shirt ¥4,400CHECK
Pants ¥5,500CHECK
Hat ¥3,850CHECK
その他アイテム Macoto私物

Night Out LAでの夜に、さらっとクラブに遊びにいく。家からそのまま出てきたような、日常の延長にあるチル。ちゃんとメイクをするわけでもないけれど、シルバーのピアスでちょっとの華やかさだけは忘れたくない。 Pullover ¥5,500CHECK
Pants ¥7,150CHECK その他アイテム Macoto私物

生まれも育ちも東京で、4、5歳でダンスを始めたのも東京です。ただ、LAに留学していた両親の影響もあってか、幼い頃から、とにかくアメリカに行きたかった。想いつづけて、高校1年生の時、学校の語学留学プログラムで1年間アメリカに行けることになりました。ちょうどその頃、ずっと続けていたダンスをどこか楽しめていない自分がいて。そういう意味でも、良いタイミングだったと思います。ダンスから一度離れてみて、いろんなことを経験してみようと思っていました。

留学先は、アメリカ・ポートランド郊外の田舎町。ダンススタジオはおろか、ダンスコミュニティすらも15歳の僕には見つけられないほどにダンスがアンダーグラウンドな場所。結果、その1年間スタジオにはほとんど行きませんでした。ただ、それでも気がつけば踊っている自分がいて。部屋のなかでは「筋トレしなきゃ」「ストレッチしなきゃ」って思う自分がいるし、基礎練をしていることもしょっちゅうで。暇なときには外にでて、音楽をかけて踊っている。踊ることが習慣になっていたんですよね。

思い返せば、家族と離れて一人、ホストファミリーと生活していくのは、精神的につらい時期もあって。そんな時、一番の助けになってくれたのはダンスだったし、英語が話せなくて友達づくりに困っていたときも、すべてダンスが解決してくれた。結局「僕にはダンスだったんだな」って、ダンスをちゃんと愛するきっかけになった、そんなアメリカでの生活でした。

90s 90年代といえば、文字やロゴがのっている白Tシャツ。合わせるのは、足首がスリムでスポーティな印象のパンツに、スーツジャケット。空港でのパパラッチされるジュリアロバーツのイメージで、デニムにさらっとスーツジャケットを羽織る、その姿がかっこいい。 T-shirt ¥4,400CHECK
Pants ¥7,590CHECK その他アイテム Macoto私物

European in Red スペインやポルトガルなどの南ヨーロッパに暮らす人は、どこかいつも自分らしいこだわりを持っている印象がある。メインは、シンプルなTシャツと半ズボンだけど、そこにスカーフと革靴を合わせる自分スタイル。エネルギッシュで陽気な都市のイメージだから、鮮やかなレッドをチョイスしたい。 T-shirt ¥3,300CHECK
Pants ¥6,050CHECK
その他アイテム Macoto私物

これまでさまざまな都市で踊ってきましたが、印象的な都市といえば、LA。所属するダンスクルー・RIEHATATOKYO結成のきっかけとなった、Body Rock Jr.というダンスコンテストのために、LAに行った時のことはずっと覚えています。チームメイトみんなで海外に行くのはそれが初めてで、世界に立ちむかうという経験も初めてだった。練習も大変だったしつらいこともあったけど、それ以上に楽しくて。その後、中国やシンガポール、その他いろんな都市でパフォーマンスしているけれど、そのときのLAは特別です。

好きな都市は?と聞かれたら、ロンドンとニューヨーク、そして東京。人々の生活スタイルや文化はまったく違うけれど、好きな3都市です。ロンドンやニューヨークは外見を見ると、古い建物がほとんどで。反対にそこに暮らす人々のマインドは現代的。ロンドンの人たちは、ロンドンに住んでいる自分に良い意味で価値を感じている人が多いなという印象があります。すごく上品な街だなって。ニューヨークは、経済の中心で、エンターテインメントの中心でもあり、とにかくエネルギッシュ。ロンドンもニューヨークもエンターテインメントが盛んであることが共通しているので、エンターテイナーとしては憧れの場所。そこに、東京にはない良さを感じています。

東京は生まれ育った場所で本当の意味でのホーム。外見はとても先進しているように見える東京だけど、内面はある意味発展途上だなと思っていて。まだまだ変えていく必要があるなと思っています。東京も、「東京のエンタメやばいよね!」ってもっと思われるような都市になったらいいな。

High-end Fashion 高級ブランドのアイテムを着こなし、表紙を飾る。昔のファッション誌に出てきそうな、カジュアルと高級感のアンバランスな組み合わせ。ただ、都内ではたくさん歩きたいから、足元はトレイルランシューズでさくさく移動。 T-shirt ¥4,400CHECK
※サンプルのため、色味に変更がある場合がございます。
Pants ¥7,150CHECK
シューズ 編集チーム、その他アイテム Macoto私物

The City Boy ネクタイって都会人っぽい。セットアップでキリッとしつつも、襟にお気に入りのピンをつけて自分らしく。さらっとサンダルを履いても、高級感は保たれるはず。 Pullover ¥6,050CHECK
Pants ¥6,050CHECK
その他アイテム Macoto私物

最近、変化していくものと変化できないものが顕著に現れたなと感じます。東京という都市は、常に変わり続けてきた街なので、変わり続けるところは、変わらない。ただ、そこに暮らす人々の内面はもっと変化していくべきだと思っています。例えば、これからは、今よりもマインドを広く持てる人が権力のある地位に立つことができるなら、世界はどんどん変わっていくんだろうなと。弱者やマイノリティに耳を傾けられる、優しい世界になったらいいなって思います。

デジタル化が加速したのもいまの時代の特徴で、SNSは大きなインパクトを与えられるツールだと思います。それを活用して、これまで閉ざされてきたような問題や課題を発信することで、たくさんの人がそれに気づくきかっけになる。よって、悩んでるひとが助かるようなケースもあると思うんです。そこで活躍すべきなのが、エンターテイナーだと思います。

そうなると、発信するエンターテイナー側も、自分が発信するという意味をしっかり考えるべき。僕だったら、「僕が踊る意味はなんだろう」と考えます。そして有名になったら何がしたいのか。僕には、有名になったらその名声を使って、声をあげたり、誰かを助けたいという強い信念がある。そういう考えを持ったエンターテイナーがもっと増えていったら、どんどん良い方向に社会は変わっていくと思います。これは、難しいことだとは思っていなくて、逆にそこにパワーを感じています。僕らの世代が本気を出せば不可能を可能にする未来は近いとも思う。そのなかで、僕はダンスの力を使って、精一杯表現していきたいです。

ダンスは武器でもあるし、自分を助けてくれるもの。自分がつらいときにはダンスで元気がでるし、人が苦しんでいる時には僕が踊って喜ばせてあげたい。自分を助けてくれている存在だからこそ、そのパワーは人のためにも使いたいんです。

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Macoto(マコト) 世界的ダンサーRIEHATA率いるクルー「RIEHATATOKYO」、Dリーグ「avex ROYALBRATS」、NewBalanceプロデュースチーム「F_ind」メンバー。
三浦大知、EXILE SHOKICHI、HIROOMI TOSAKA、韓国のアーティスト・ZICOなど、数多くのアーティストMV出演やバッグダンサーを務め、国内外問わず活躍。

CREDIT Creative direction / Produce - Yuito Ueda
Art direction / Web design - Takuya Asakura
Photography - Hirotsugu Hoshikawa
Photography / Retouch (City visual) - Rumi Ando
Hair & Make-up - Yuri Miyamoto
Text / Edit - Akari Gima
Production : hashiruhito productions

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