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JULY.2022

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niko and ... HOUSE vol.4

niko and ... FURNITURE & SUPPLY

JULY. 2022

niko and ... HOUSE vol.4

HOW TO UPGRADE YOUR HOME.

インテリアの選び方やアイテムの置き方などは、自分でも無意識にやっていることがほとんど。すっきり見えないけれど何がダメかわからない…そんな人も多いはずです。今回は「まとまりのいい部屋」を作るために、やってしまいがちなことと良くなるコツを、BEFORE→AFTERで比較。インテリアスタイリストの遠藤さんにお聞きし、そのポイントを<ニコアンド>のプレスが解説します。

niko and ... FURNITURE & SUPPLY

JUN. 2022

今回の先生

遠藤慎也さん

立教大学社会学部を卒業後、インテリアスタイリストを目指して、バンタンデザイン研究所に入学。窪川勝哉氏に師事し、その後独立。おしゃれなインテリアのノウハウは、取り入れやすいと多くの人から支持され、ファッション雑誌やウェブマガジン、カタログなど幅広い媒体で活躍中。

小保方友里絵さん

2022年よりニコアンドのプレスを担当。「インテリアの教科書」を中心に、家具や雑貨などのコンテンツ制作を行う。

SCENE:LIVING ROOM

センスよく見せるために欠かせない


インテリアのテクニック。

ディスプレイの仕方やラグのサイズ感などでリビング空間のイメージは大きく変わります。ちょっとした工夫でどんな風に変わるのか、写真でわかりやすくお伝えします。

ディスプレイの仕方やラグのサイズ感などでリビング空間のイメージは大きく変わります。ちょっとした工夫でどんな風に変わるのか、写真でわかりやすくお伝えします。

CHECK

写真掲載商品

※表示価格は税込みです。

収納やディスプレイなど、おそらく誰もが自分流のやり方のようなものがありますよね。
はい。インテリアって誰かに指摘されることもないし、自分のクセのようなものはありますよね。
ちょっとの工夫でも、比べて見ると全然違う雰囲気になるということがありそうです。
そうですね、簡単なコツや基本を覚えているだけでも役立つと思いますよ。
CHECK

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※表示価格は税込みです。

まずは棚のディスプレイの仕方ですね。BEFOREだけ見ると、何も問題なさそうなのですが…AFTERを見るとスッキリ感が歴然!
整理されて、まとまって見えますよね。
AFTERはきちんとカテゴライズされている感じがしますね。
まさに。下段には本、真ん中は収納ボックス、上段はディスプレイに分かれています。カテゴライズされた棚は、実用性もあるので使い勝手もいいはず。
もちろんミックスしておしゃれに見せるのもいいのですが、まずは基本を押さえておきたいですよね。
最初はセオリー通りにやってみて、そこから崩していく方がいいと思います。
CHECK

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※表示価格は税込みです。

これは…どう見てもBEFOREのラグが小さいです(笑)
ですよね。ラグの大きさをテーブルの幅に合わせてしまった時の見え方です。
対してAFTERはおさまりがいいですね。
テーブルではなく、ソファに合わせるのがポイントです。
ラグが大きい方がスッキリ見えるのは不思議ですね。
下に敷くものが広い方が空間に安定感が出るんですよ。
なるほど。BEFOREは窮屈に見えます。
ラグはソファの幅よりも少し広めが基本。テーブルに合わせる時は、その周りをぐるっと一周歩けるくらいの余裕が欲しいですね。
CHECK

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※表示価格は税込みです。

こちらのBEFOREも一見、おしゃれなインテリアに見えますが…。
AFTERを見ると、インダストリアルなテイストで統一感されていてすっきりとした印象に変わりませんか?
たしかに。BEFOREは、北欧風のテーブルにインダストリアルなソファと棚などいろいろと混ざっていますね。
AFTERはテーブルもソファも棚も、アイアンとウッドを基調にしたインテリアでまとまっているので、落ち着いて見えます。
アイテムごとに好きなものを選んだら、全体の統一感が失われてしまった、というのはやりがちですよね。
家具を買う前に空間全体のイメージを頭の中でつくっておくことは大事ですね。

SCENE:BEDROOM

素材に配色、レイアウトのことまで


知っておきたいインテリアの基本のキ。

気持ちも体もゆったりと寛げるスペースにしたいベッドルーム。ベッドまわりのインテリアに程よいまとまり感を出すために心がけたいこととは?

気持ちも体もゆったりと寛げるスペースにしたいベッドルーム。ベッドまわりのインテリアに程よいまとまり感を出すために心がけたいこととは?

CHECK

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※表示価格は税込みです。

ベッドルームはシンプルすぎず、華やかすぎず、落ち着きも欲しい。そのさじ加減が難しいです。
寝室がシンプルすぎると少し寂しい印象になってしまいますからね。
かといってごちゃつきすぎても落ち着かないですし。
どこにアクセントを持ってきて、どこで遊ぶかがポイントですね。
空間の雰囲気をつくる照明も大事な要素ですよね。
はい。蛍光灯か白熱灯か、光のトーンを統一することも基本ですが、大事なことです。
両方ともブルーベースですが、BEFOREは少し落ち着かない感じがします。
BEFOREはイエローやボーダーのクッション、ベッドスローと、あちこちに柄や強い色のアクセントがあるので少しごちゃっとして見えます。
そうですね。目があちこちにいってしまいますね。
AFTERは、メイビーとグレーのベーシックカラーに、イエローをアクセントにしています。
ベースとアクセントのバランスがいいんですね。
部屋の中にビビッドな色がたくさんあるのが好きという人もいますが、まずはベーシックカラーを基調に、1色か2色の強い色をアクセントにする基本を押さえてください。
こちらもBEFOREだけを見ると問題点に気づきにくいですよね。
はい。AFTERの壁のすっきり度合いを見て「あぁ…」と納得しますよね。
ポスターや写真の飾り方は、迷う人も多いと思います。
失敗しないのは、まず壁に大きな四角い枠をイメージすること。
適当に貼っていくのではなくて、枠内に納めるのですね。
壁を余白だと捉えると、枠があると余白に規則が生まれて、見た目が整います。
なるほど。時計もポスターや写真と同じ扱いなのも発見でした。
時計も余白を埋めるいちアイテムとしてカウントしています。
枠があれば失敗せずにできそうですね。
壁に何か貼ろうということ自体が、インテリア好きとしてひとつ上のステップなんです。ぜひコツを覚えて楽しんでもらいたいですね。
Photo_Shinji Serizawa
Styling_ Shinya Endo
Text_ Noriko Oba
Edit_Rhino inc.
DESIGN_BONITO(Rhino inc.)