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FEB.2022

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NEW LIFE, NEW INTERIOR.

これから始まる新生活、1Rや1Kと間取りはコンパクトでも好きなモノに囲まれて快適に暮らしたい。どんなインテリアにしようかとあれこれ想像を巡らせている人も多いでしょう。今回は、都心の1Rで7.4畳のリビング兼ベッドルームを完成させました。開放的に見えて暮らしやすい配置や配色のコツをインテリアスタイリストの遠藤さんに教えてもらいます。また、アイテム選びについてニコアンドのプレスが解説します。

今回の先生

遠藤慎也さん

立教大学社会学部を卒業後、インテリアスタイリストを目指して、バンタンデザイン研究所に入学。窪川勝哉氏に師事し、その後独立。おしゃれなインテリアのノウハウは、取り入れやすいと多くの人から支持され、ファッション雑誌やウェブマガジン、カタログなど幅広い媒体で活躍中。

竹腰萌さん

2020年よりニコアンドのプレスを担当。「インテリアの教科書」を中心に、家具や雑貨などのコンテンツ制作を行う。

01

リビング

新生活のひとり暮らしは1Kや1Rが多いと思いますが、コンパクトな空間ならではのインテリアの選び方がありますよね。
はい。せっかくの新生活で好きなモノを揃えたいけど、狭く見えるのもいやだという葛藤があると思います。
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※表示価格は税込みです。

この部屋を見たときに7.4畳とは思えないくらい広く見えました。
開放的に見せるために、手前にあるキッチンからリビング、リビングからベッド、そしてベッドからキッチンへと自由に動き回れるようにインテリアを配置しました。
動線がよく、通り道のスペースがきちんとあると広々と見えますね。
あとは、たいてい奥(窓際)の壁に沿って、背の高い本棚とかを置きがちですが、奥に高いモノがあるとちょっとした圧迫感を感じてしまうんです。
確かに! 背の高いものは奥、という固定概念があります。
コンパクトな空間のインテリアはなるべく高さを抑えたもので統一すると、広く見えますよ。
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ソファを置きたいけど一気に狭くなりそうというお悩みも聞きます。
今回、ソファとテーブル、テレビボードはすべて〈LIVING TERRITORY SERIES〉で統一しましたが、大きな家具3つ置いてもこんなにすっきり見えます。
〈LIVING TERRITORY SERIES〉は、コンパクトさに定評があって、ひとり暮らしにはぴったりのシリーズです。テレビボードは長さを調整できるんですよ。
部屋に合わせて変えられるのはいいですね。このテーブルも高さを変えられるので、食事の時やリモートワーク中などその時に合った使い方ができます。
同じシリーズのものだとテイストが同じなのも見た目がすっきりしますね。
はい。「アイアン×ウッド」という素材の統一感だったり、ウッドの濃い色合いの統一感も効いていて、部屋がまとまります。
全体の色がベーシックカラーなのもすっきり見せるコツですか?
まさに。ラグやソファなどをベージュやブラウンで統一して、クッションなどの小物はカラフルな色で遊ぶと、すっきりだけじゃないおしゃれな印象に仕上がります。
壁のポスターもこうやってマスキングテープで貼れば、賃貸でもアートを楽しめますね。
全部が白壁だと部屋が単調に見えてしまうので、好きなポスターやグリーンを吊るすとその人らしい個性や温もりが演出できます。
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コンパクトな部屋だとグリーンや趣味のものを置くスペースをどう確保するかも悩みどころです。
3段のワイヤーラックはいいですね。キャスター付で移動も簡単、ワイヤーなので見た目にも軽やかに見えるので部屋を圧迫しません。
こちらは新作の〈ワイヤーシリーズ〉で2段のものもあるんですよ。
ワイヤーのラックって一見どこにでもありそうですが、アイアンが細すぎないなどディテールのデザインも凝っていて、安く見えないのがいいなと思いました。
奥行きもあるので色々なモノを置けていいですよね。ワイヤーシリーズは現在、「.st」のみの取り扱いとなっています。

02

ベッド&収納

一人暮らしの場合、リビングとベッドスペースがひとつの空間になっていることも多いですよね。
分けたい時は、ソファを背に向けて空間を区切る「ゾーニング」が有効です。
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これならリビングとベッドスペースが分かれているように感じますね。ベッド周りでそのほかにポイントはありますか?
そうですね。シンプルになりがちなベッドには、ベッドスローや枕元のアートなどに個性的な柄やモノを選ぶと部屋に遊び心が加わって、華やかになります。
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お隣の洋服の収納スペースもできるだけすっきりとさせたいですよね。
気づいたらぎゅうぎゅうになりますが、なるべく余白を残し、ハンガーは同じものに揃えて、長い服は端に寄せるなどを徹底しましょう。
余白は3割くらい残すのが理想だと言いますが…。
難しいですよね(笑)。ラックにかからないものはウッドキャビネットなどインテリア要素のある収納を活用してタンス代わりに使ってもOK。
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照明もインテリアに大きな影響がありますよね。
はい。自分で光の向きを変えられる天井のライト(写真右)、すごく面白いですね。
そうなんです。新作のライトで、全部のライトを上に向けることも下に向けることも、写真のように上、下、まっすぐとバラバラにすることもできます。
ライトの向きを変えるだけで印象がガラッと変わりますよね。
3灯で約10畳分の明るさがあるので一人暮らしには十分です。長く吊るした1灯の照明(写真左)も新作です。
ダクトレールを使って吊るすだけでほかの部屋とはひと味違ったインテリアになりますよ。ダクトレールは照明だけでなく軽量のグリーンを吊すにも最適。
吊るすインテリアは、すごく上級者な感じがしますね。ぜひ新生活で試してもらいたいです。

03

玄関&キッチン

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ひとり暮らしの家で、玄関開けてすぐにキッチンという間取りはよくありますよね。
リビングスペースは低い家具でゆったり感を、玄関&キッチンは色々な収納アイテムを使って効率的にモノをしまえるように意識しました。
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こちらの新作のワゴンは、折り畳むことができるのが特徴です。
ベランピングするときに持ち運んだり、友達が来たときにコーヒーやお酒を載せてリビングに運べばテーブル代わりにもなります。
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ひとり暮らしは、靴の収納が狭いことも多いですよね。
写真のような「ワイヤーシューズラック」は、収納もできるし、斜め置きでディスプレイ要素もあるので、インテリアとしても楽しいですね。
「シューズラック」と、写真隣の段ボールを収納できる「カートンストッカー」もワイヤーシリーズの新作です。
これいいですね。ネットで注文するたび段ボールが増え続けますから。
ダンボールって生活感が出てしまうので、立てかけてまとめて収納できるのはいいですよね。
下の段には、くくる紐やハサミを置いたりしても便利ですね。使いやすく、且つおしゃれなインテリアで、快適な新生活が始まりそうです。
Photo_Dai Yamamoto
Styling_ Shinya Endo
Text_ Noriko Oba
Edit_Rhino inc.
DESIGN_BONITO(Rhino inc.)
COOPORATION_ REISM