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SEP.2021

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LAYOUT IDEAS TO FIT YOUR LIFESTYLE.

同じ家具を使っても、どこにソファやテーブルを置くのか、その配置によって空間全体の印象は驚くほど変わります。今回は、配置によるインテリアの見え方の違いについて、またライフスタイルによってどんな家具の置き方が最適なのかをお伝えします。大きく分けた2パターンの配置を教えてくれたのは、インテリアスタイリストの遠藤慎也さんです。そして、新作家具やアイテムについては、ニコアンドのプレスが解説します。

今回の先生

遠藤慎也さん

立教大学社会学部を卒業後、インテリアスタイリストを目指して、バンタンデザイン研究所に入学。窪川勝哉氏に師事し、その後独立。おしゃれなインテリアのノウハウは、取り入れやすいと多くの人から支持され、ファッション雑誌やウェブマガジン、カタログなど幅広い媒体で活躍中。

竹腰萌さん

2020年よりニコアンドのプレスを担当。「インテリアの教科書」を中心に、家具や雑貨などのコンテンツ制作を行う。

Case1

ひとつの空間の中でも


生活にメリハリが欲しい。

今、この状況下で多くの人のライフスタイルも変わってきていますよね。
そうですね。リモートワークが増えたり、家族で過ごす時間帯が変わったりと生活が変化した人も多いでしょう。それに伴って、インテリアを変えたいという人も多いと思います。
インテリアを変えたいと思っても、すぐに新調するのは難しいなどの事情もありますよね。
はい。そういった場合には、家具の配置を少し変えるだけで解決することもありますよ。部屋の雰囲気もガラッと変わりますし、空間が変わると気分もリフレッシュできます。
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写真掲載商品

※表示価格は税込みです。

食事をするところと、ソファでゆったり寛ぐスペースを、しっかりとわけたいという人は、どんな風に家具を並べたらいいですか?
ポイントはソファの配置です。(写真のように)ソファをテーブルに対して垂直に置くことで、スペースを区切る「ゾーニング」ができます。
なるほど。ワンルームの中に、「ソファスペース」と「ダイニングスペース」という2つの場所があるように見えますね。
はい。ソファの背もたれが区切りとなり、ここからがソファスペースとわけることができるんです。
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※表示価格は税込みです。

後ろから見ても、ソファの向こうからはリビングスペースというのがよくわかります。
ソファの背もたれのまっすぐなラインが、パーテーションのような役割を果たしています。
この配置は、どんな部屋の人に向いていますか?
家の間取りにもよると思いますが、広めのワンルームはこうしてゾーニングすることで、スペースにリズムが生まれて、間延びしません。逆にコンパクトなワンルームだと、それぞれのスペースがごちゃっとしてしまい、部屋全体が狭く感じてしまうかも。
今はリモートワークで日中にダイニングスペースでお仕事をする方も多いので、仕事とリラックスできる空間に区切りができるのはいいですね。
はい。ゾーニングすることで、場所によって気分が切り替わるのも仕事の効率アップに有効です。

Case2

コンパクトな部屋でも


部屋を開放的に見せたい。

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※表示価格は税込みです。

同じ家具を使って、レイアウトを変えていただきました。移動したのはソファスペースだけでしょうか? 先ほどの雰囲気とはずいぶんと変わりますね。
そうなんですよ。ダイニングの直線上にソファを置くだけで、一気に抜け感ができて、開放感を感じますよね。
はい、ソファスペースとダイニングスペースがまとまっていて、一体感があります。
先程のようにゾーニングしていないので、どこにもデッドスペースがなく、広々と見えることが特徴です。
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直線上に家具を置くのは、どんな部屋やライフスタイルの人に合いますか?
この配置は、広々としたイメージで開放的に見えるので、コンパクトな部屋の人にもおすすめ。動線が良好なのでダイニングスペースやソファへの移動がしやいのも特徴。部屋の中でよく動く人にも過ごしやすい配置ですね。
部屋の一体感を出すために、配置以外での工夫はありますか?
ダイニングやソファの色がブラウン系で統一されているのも、部屋の一体感を強めます。全体の色合いはベーシックなトーンでまとめて、柄もののラグをアクセントにしています。
こちらは新作のラグですが、コントラストのある柄なので、ちょうどいいアクセントになりますね。
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キッチンのキャビネットは、コーヒーメーカーなどの家電やお皿などを収納する場所。インテリア的な遊びをどう加えたらいいか、迷っている人もいると思います。
そうですよね。必要なもの置いたあとで、空いたスペースに(写真のような)マグをポンと置いておくだけでも温かみが出ますよ。この「フィッシュエディ」のマグは、クラシカルな感じとスターのイラストのかわいさが絶妙。ひと目見て気に入りました。
実は、「フィッシュエディ」は、8月より「ニコアンド」で新しく取り扱うことが決まったブランドなんです。ニューヨーク生まれのブランドで、都会ならではのポップな感じと華やかさ、そしてクラシカルな味わいが魅力です。
無機質な質感やシンプルなデザインが多い家電の中に、ポップなイメージのマグがあるだけで目を引きますね。見えるところにお気に入りのマグがあると、ディスプレイとしてもかわいいし、気分も上がります。
「フィッシュエディ」は、国内大型店7店舗とWEBストアで取り扱っていますので、ぜひチェックしてみて下さい。
Photo_ Shinji Serizawa
Styling_ Shinya Endo
Text_ Noriko Oba
Edit&Design_ Rhino inc.