体型や肌・髪質の変化により、今までの服が似合わない、何を着ていいかわからない… そういう気持ちになること、ありませんか? そんな時は、大人の女性に寄り添うお洋服「Elura」で解決。「おしゃれにならなくていい、おしゃれが楽になってほしい」と言う大草直子ドクターが、心を込めて処方します。
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Profile
大草直子 / スタイリスト
Naoko Okusa
1972年生まれ東京都出身。大学卒業後、現・ハースト婦人画報社へ入社。雑誌の編集に携わった後、独立しファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。WEBメディア「AMARC(amarclife.com)」を主宰。
お悩み
体型を隠すオーバーサイズの地味色ばかり。キレイ色の取り入れ方を教えてください
ぽっちゃりの低身長で胸が大きめなのでオーバーサイズの服を選びがち。なので色味は地味に落ち着かせてしまいます。本当は顔色が華やかに見えるキレイな色味のものが着たいのですが、どうやって取り入れたら良いのかわかりません。(55~59歳・151~155cm・56~60キロ・マリッペ)
「いつもは黒やネイビーやグレーなど着られているんだと思います。キレイ色の取り入れ方が分からないという方、多いですよね。マリッペさんに、お聞きしたいことが2つあります。①ご自分の身体で一番好きなパーツはどこですか?②好きな色は何色ですか?」
「①見当たりませんが… しいて言うなら脚です。②コーラルピンクです。パーソナルカラーを見ていただいたときに、ターコイズも似合うと言われ、それも好きになりました」
「マリッペさんは今までベーシックカラーが多かった方なので急に派手色を着ると違和感を持つと思うんですよね。口紅はどうしよう、髪の色と合っているのかな?と不安になられると思うので、まずは好きな色のピンク系で肌なじみの良いピンクベージュがオススメです」
「キレイ色初心者は、例えばメイクで目の下にほんのり入れるラメくらいの華やかさがありながら、肌に馴染む色から始めるのが良いと思います。また気にされているバストの大きさは、肩が落ちたデザインのとろみブラウスでなだらかにカバー。美脚デニムは安定のグレーを選び、メリハリのある着こなしでスタイルUPも狙って」
顏まわりの華やかさは
オイルで作る髪のツヤでも取り入れて
「キレイ色の服と同じように、顏まわりの華やかさを作るのが髪のツヤ。このSun and Soilは、髪・肌に使えるマルチケアオイルでトリートメント効果もあるので、夜つけて寝ると朝はしっとりツヤめきます。髪がパサついていると一気に老け込むので、大人こそ髪には気を使いましょう」
お悩み
40過ぎての体型変化、低身長、ぽっちゃり…もう何が似合うのかわかりません。
低身長でぽっちゃりの私。さらに40歳を過ぎてお肉の付き方や姿勢などが変わり、体型も変化してきました。もう何が似合うのかわかりません。(40~44歳・151~155cm・56~60キロ・みさ)
「私もそうですが、年齢を重ねると必ずおこる体型の変化。デコルテは削げるけれども胸の位置が下がる、二の腕の後ろに肉が付く、ヒップと太ももの境目がなくなってくる… そういうお悩み、よく聞きます。みささんにも質問が2つ。①ご自分の身体で一番好きなパーツはどこですか?②どの部分が一番気になりますか?」
「①色々と考えてみましたが、好きなパーツはないですね…。 ②全身が気になりますが、一番と言われたら下半身です」
「もっと深くお話を聞きたいところですが… まずは体型カバーに効くコーデを考えてみました。一番気になる部分が下半身とのことだったので、かなり着やせするアコーディオンプリーツスカートをピックアップ。これは、歩いた時も直線的に揺れるのでシャープに見えます。顔まわりがすっきりするVネックのプルオーバーを襟抜きで着て、動きや着方からも細見えを意識しました」
「お洋服を着る時、嫌いなところを隠すだけではどうしても後ろ向きになってしまいます。自分の好きなところを伸ばす、ないと思うならば見つけることが大事だと思うんです。例えば、肉が落ちてくる大人の女性は鎖骨の見え方がキレイだったり、手首や足首が細かったりしますよね。このVネックプルオーバーは、そんな身体を活かしてくれるアイテム。気になったら試着して、お洋服から自分の良さに気づくこともありますよ」
おしゃれは自分を知ることから。
クレンジングでマインドフルネス
「相談を受けてから、みささんのことをずっと考えていました。もしかしたら全体的に具合が悪いのかな? 自分のことを今はそんなに好きじゃないのかな? だったらなおさら自分自身に目を向けて欲しいと思いました。それには自分に触れることが大切。マッサージでも良いのですが、私は1日の終わりにするクレンジングがちょうど良いマインドフルネスになっています。無心で3分、オイルやミルクではなく、バームでじっくり行うのがオススメ」
大人の悩みで多い「似合うものが分からない」という
おしゃれ迷子の処方箋は、私たちの永遠のバイブルになりそうですね。
次回のクリニックは冬アイテムの頃。アウター選びや着こなしなど、
様々なお悩みを募集していますのでぜひ応募ください。
Styling: Naoko Okusa
Photograph: Tomoko Meguro / Hair&Make-up: Fuyumi Kubo
Edit&Writing: Mina Yoshioka